アダプティブ・ラーニングの時代♪

今日は、アダプティブ・ラーニングということについて、昨今の塾業界の変遷とともに解説していきたいと思います。少々長くなりますがざっと読み流してください。先ずは、このアダプティブ・ラーニングというコトバの意味についてです。最近は、ネットなんかでもよく引っ掛かってくるようになってきているワードですのでご承知の方もあるかもしれませんが、これは、「生徒個々の学習レベルや進捗状況に合わせて、学習プログラムを設計していく!」というものです。当たり前ですが、生徒一人ひとりを観ると、教科によっても好き嫌いは様々ですし、勉強のやり方や学習時間もまちまちです。これらの生徒を、クラスという単位で学習レベル差があるのを承知の上で授業を行うのが学校の学習形態です。ここに関しては、私が口を挟む領域ではないのですが、しかし、民間の塾においてもこのような少人数形式やクラス分けはあっても同じ学習形態でやっているとすれば、必ずや教育する側とそれを受ける側の間にアンマッチやミスマッチが生じることになります。これを防ごうとする中で生まれてきたのが、個別指導といった学習スタイルです。これなら個々の生徒の学力アップに貢献でき、生徒や保護者の満足度に繋がるというわけです。しかしながら、塾業界の現状を見ておりますと、なかなか今申し上げた満足度というのは高まっていないのが現状です。その理由については、ここでは語ることは控えますが、それらを解決し、教える側と学ぶ側だけでなく、生徒同士やグループにおけるの学習を結び付けたり、学習結果や問題点などを反映させたりフィードバックしながら、ソーシャルネットワークといったものの活用にまで広げていく、このアダプティブ・ラーニングという学習スタイルがこれからは当たり前になってくるのです。学習効果の最適化に向けた次世代型の学習形態です。現状、皆様の周りでそのような息吹は感じ得ないかもしれませんが、刻一刻とそのうねりは大きくなってきていることを私は感じます。もはや、これは次世代と呼ぶべきものではないと。脳が作り出す、無意識というのは恐ろしいものだとつくづく感じます。気配は感じられても無意識が現状を優先してしまい盲点と化す。だからこそ、孔子のお母さんが語ったといわれる、今で言う教育論、孟母三遷ということが、いつの時代にあっても変わらず語り継がれるのでしょう。