集中するとは、自分とコミュニケーションを取ること♪

よく、集中力について語られますが、私は、このところいろいろ考える中で、「自分とのコミュニケーションをうまく取れていること!」が、つまりは、「勉強に集中出来ている状態なのでは?」と考えるようになっています。では、この、「自分とのコミュニケーションをうまく取る!」とはどういうことか、です。ふつうは、コミュニケーションとは、他人とのかかわりあいの中でのことを指します。それは、確かにその通りだと思うのですが、でも、私は、“自分”と上手にコミュニケーションを取るというのは、本来の自分をもう一人の自分から見たときに、感情や気分の面でコントロールしてやることの行為のことを言うのだと思うのです。例えば、勉強をしていて、難しい問題にぶつかって、解説を見てもなかなか理解ができない。するとどうでしょう。だいたいの生徒というのは、こういう状態が続くとその先に進むのが億劫になります。楽しくないですし、だんだんとその場から遠ざかりたくなります。でも、このときの自分との対話が出来、良好なコミュニケーションを取ることでその場の負の感情をサッと払いのけるような能力のある子どもというのは、出来ないことから負の感情を作り出さず、その場での解決方法を作り出しているのです。例えばですが、「俺にできへんかったら、きっと誰にも無理やわ!」とか、「解説もう一回読んで、それで明日また、もう一回やって出来るか試してみよ!今日は一旦、打ち切り!」などです。このような、自分自身を別のところから見て、自分の感情や気持ちと良好な関係作りができる能力が、私は、これからひじょうに大事になってくると思います。そのような能力のある子どもは、ひいては、「集中力がある!」と言えると思うのです。