「どこでやるの?」「ここでしょ!(笑)」

 これは、「いつやるの?」「今でしょ!」のパクリになりますが、学びというのは今後は、決められた場所や机でやるのではなく、様々な場所で小刻みに学んでいくということが当たり前の時代になってくると私は思います。ワークスタイルについては、SOHOやフリーランスというコトバを当たり前のように耳にする時代です。しかし、勉強に関していえば、まだまだ学校か塾か家でやるものという固定観念が根強いですが、こういう意識を早くから取り払い、さまざまな場所で効率よく学ぶスタイルを身に付けていくことが、ひいては目標の実現やゴールの到達の近道になるのです。

 ALL for ONE 学習塾の未来形では、そういった勉強のコツややり方を生徒たちにたくさん教えています。ここでは一つ一つのノウハウは書きませんが、早く言えば「どこでやるの?」「ここでしょ!」的な感覚を身に付けているかどうかが大事なのです。学校でその日に習ったとても大事な単元なんかを何日か経ってから「あれ、なんやったかな?」なんて言っているようではもう遅いのです。テイクアウトの出来立てのお惣菜をイメージしてみたらわかるように、出来立てのホヤホヤのうちに口にしないとだんだんと鮮度が落ちていきます。家に帰ってから数時間、もしくは数日経ってしまえばもうアウト。帰った瞬間、それとも帰る途中にどこかで食べてしまうのが一番おいしい味わい方なのです。それと同じで、帰宅途中の電車の中とか、途中の駅で降りて友達とオシャレな喫茶店に寄って今日学んだ知識をしっかり味わっておくというような学習スタイルが身に付けば、学びの視野が広がります。これこそが自立学習と言えるでしょう。
 ALL for ONE の生徒は、最近、宿題を「与えられてやる強制的なもの!」という捉え方をしていません。ほとんどの生徒の場合、「塾でやったこのポイントをもう一度家で振り返っておこう!」という生徒自らの自主性によるものです。したがって、仮に、やってなかった生徒にも「何故、やらないのか?」ということは言いません。やらなかった理由は問いますが、出来なかったことに対してその生徒を責めないということです。これは私の経営方針であり、人としてのポリシーでもあります。

 表題に戻りますが、「どこでやるの?」「ここでしょ!」的な感覚を身に付けている生徒がたくさん増えていけば、日本の学力はもっと伸びるでしょうし、教育の環境も改善されていくのだと思うのです。