五感をフルに活用しているか♪

 今日は、子供の勉強に対する親の関心の持ち方についてお話しします。たいていの親が子供の勉強に関心を持ち、少しでも「学校でいい点数を取ってほしい!」「勉強が出来るようになってほしい!」という思いをお持ちでしょうが、それでもじっさいには子供が学習机に向かって宿題かなにか勉強をしているとき、どんなふうに声を掛ければいいのかとかスムーズな会話が子供と出来るようになるにはどうしたらいいかなどについて悩まれている方は多いと思います。「あんまりうるさく言うとかえって煙たがられる!」とか「難しいことは聞かれても教えられないし、かと言って放っておくと心配!」といったような声をよく耳にします。

 そんなとき、私は、面談などでもよく言うのですが、子供さんのこんな部分に関心をもって見てあげて欲しいということを言います。それは、子供が勉強をしているときに『どれだけ耳・手・口をオールマイティに動かしているか』ということです。頭を柔軟に働かせながら、新しい知識を取り入れたり複雑な問題を解いていく上においては身体の中のあらゆる器官を効率的に働かせることが望ましく、是非、そのような点に関心を向けて子供の勉強を観察して欲しいということを言うのです。

 英語の勉強なんかにおいては特にそれが言えます。今やeラーニングを取り入れた学習スタイルもごく当たり前になってきている中、教える側から教えられる側へ一方向へ知識という情報を流していくというやり方ではなく、双方向に知の循環濃度を濃くしていくようなアクティブな学習スタイルへますます変容していくのがこれからの時代です。そのためには、耳・手・口をオールマイティに働かせる必要があるというわけなのです。eラーニングで英語を学習しながらでも、PCの講義の中で出てくる大事なセンテンスや単語をオウム返しのように発声している生徒、それから出てきた重要語句などを手元のノートにまるで速記をしているかのように書き写している生徒とは半年から1年ぐらい経ったときにはそういうことをせずにただ同じ時間耳もしくは眼だけで学習している生徒と雲泥の差が生まれてきます。勉強中にたとえどの器官かでもずっと休ませているというのはひじょうにもったいないことで、使っても減らないばかりか五感というのは使えば使うほどむしろ機能強化されるというわけなのです。そこに関心をおいて声掛けをするようになれば子供との関係にも変化が生まれてくると私は思うのです。

 したがって、自分の子供が勉強している姿を見たときには、「出来てるの?」「解ってるの?」といような声の掛け方をするのではなく、「今やってた勉強の中で手はどのぐらい動かしてた?何%ぐらい?」とかいったような声掛けをするとよいと思います。もしもそのときに、「アッ、ぜんぜん使ってない!」ということだったら「頭だけで覚えようとするのではなくて体全体で覚えようとするほうが記憶力は上がるよ!」とか「じっさいに自分が書いたものを自分の目で見てさらに声に出し耳に入れることで神経細胞の結びつきが強化されるよ!」というように言ってあげればよいと思います。

 このように、関心の方向を変えこれまでとは違った視点で子供を見るようにしていけば子供が示す親への態度も変わってくると思うのです。「わかってるわ!うるさい!」といった感情的表現も少なくなるのではないでしょうか?「今、わりと声にも出してたけどどうかなぁ!もっと出したほうが覚えられるかな?」というような会話も生まれてくるような気が私はしています。

 いずれにしても、子供の勉強のことが気になればなるほど接し方で上手くいかなくなることは私も十分に経験しているつもりです。「こんなときどう言うたら素直にやってくれるんやろう?」とか「何も言わずやるかやらないかは子供に任しておくしか仕方がないな!」などという思いを親が持つのも子供の思春期においては当然の流れと捉えておいていいでしょう。そんな中、少しでも子供の学習効果が上がり、子供との関係も良好にしていきたいと思われる方は、是非、参考にしていただくと良い方法だと思います。