子供に勉強して欲しいと願う保護者の方へ

「この3本の色鉛筆で好きな絵を描きましょう!」というのと、「ここにある36色の色、これらを自由に使って好きな絵を描いてください!」とでは、どちらのほうが色彩豊かな絵が描けるでしょうか?答えは言うまでもありませんね。

 

そうでしょう。では、色鉛筆を勉強に置き換えてみてください。描く絵を人生としてみましょう。こうすれば自ずと勉強する意味が見えてくるのではないでしょうか。

 

つまり、使える色が増えればそれだけ色彩豊かな絵が描けるのと同様、しっかり勉強して幅広い知識や技術をつければつけるほど、その分だけ自由な生き方が出来る、豊かな人生が送れる、ということになるのです。

 

なんとか子供をその気にさせたい、やる気や行動を起こさせたい、との思いから、「子供は勉強するのが仕事やろう!」とか、「我慢して言うこと聞いて勉強してたらいい学校に入れるし、そうしたらいい会社に就職出来て理想の結婚が出来るでしょう!」なんていうことをいまだに口酸っぱく押し付けがましく言っている親も多いですが、これでは子供の行動は変わりません。イメージをさせることが大事なのです。

 

「なぜ、勉強しないといけないのか?」が「勉強すると自分にとってこんなに良いことがある!」と繋がっていたり、「勉強する意味は?」と聞かれたときに、あこがれを感じている教養豊かな先人の姿が思い浮かべば、勝手に机に向かうでしょうし、何ページもある分厚い書物にも手を伸ばすようになるでしょう。

 

子供にはイメージを持たせるような働きかけが必要です。「こんなにたくさんの色鉛筆を使えば紅葉の細やかな色彩が表現できる!」と思えば、そのイメージが自分の中で大きく膨らみ、やがて現実のほうにどんどん自分の方からアプローチしていくようになるのです。

 

「こうしなさい!」「これをやりなさい!」ではイメージがわきません。イメージがわかないのに自発的な行動は起きません。そうではなくて、「こうしてみたらどう?」とか、逆に、「こういうふうになりたいんだったらどんなことをしたらなれると思う?」と子供にイメージを持たせ、そこに思考の回路を張りめぐるようにするのです。そんな子供自身のワールドを作ってやるような声掛けをしていくことが親の役目なのです。

 

そのためには、親自身の価値観や基準も見直しやアップデートが必要と言えるでしょう。我々の子供のころとは違うということが頭ではわかっていてもなかなか変えられてないのが現状です。今はこうだからこうしないといけない、仮にそうしたとしてもそれさえもが既に時代遅れになっているほどのスピードが今の時代にはあります。情報も溢れんばかりです。そんな中、親自身が先を見据え、問題提起をし答えを出したものを責任をもって子供に与え、それでもなお軌道修正を重ねていく、そんな姿勢がみられるところのお子さんがこれからの時代は上手な生き方をしていくことが出来ると言えそうです。