子供たちにどのような環境を与えるのか?

「先生、今回のテスト、勉強したとこばっかり出たからなんかぜんぜんやってて楽しくなかったわ!」

 

こんな感想を言ってきてくれる生徒が理想ですね。

やったところ、覚えたところ、これらばかりがテストに出ても脳は、「エー、みんなやったことばっかり出てるやん!」「それを解答欄に書いていくだけなんて退屈~」となるのがふつうなのです。

 

でも、そうならないのはテストでは点数がつけられ順位がつき他人と比較するから。誰だっていい点数はとりたいですよね。周りと比較したときに自分の方が上にいたほうが嬉しいに決まっています。

 

したがって、テストを受けたときに習ったこと覚えたことがそのまま出てなかっただけで「ぜんぜん学校でやったこと出えへんかった!」「できひーん、無理~」となってしまうのです。

 

子供たち一人ひとりが持っている脳の基本的特質、それから潜在能力といったものをフルに活用してやるような学習のやり方をしていけば、当たり前ですが勉強は楽しくなります。学び全般において楽しめるようになりますし、生きることが楽しくなります。

 

そのやり方とは、ICTを駆使することです。よく言われるのが、「ICT教育っていうのは、パソコンや電子教科書を使ってする学習のことでしょ!」ということです。だから、「これまでの学習とは違って時代に沿った感はあるけど反対に弊害もあるでしょ!」みたいな議論です。

 

ICT教育というのは、確かにパソコンや電子教科書を使ってする学習のことです。でも、私がやっていることは、これまで教師一人ですべて行っていたやり方からパソコンや電子教科書を使ってするeラーニング学習へシフトしたというような単純なものではありません。

 

ICTを活用し、これまでに出来なかった学習の形態を作り出し、その一方で人にしかできないフォローの仕組みを作り出すことでこれまでの学習方法が一変し生きた学習へ変わる、こういうやり方を私は行っているのです。

 

人にしかできないところというのは、共感や意思の疎通などといったAIには真似できない麻姑掻痒の部分。

ここに違いを見出すことさえすれば、ICTの部分とのバランスも勝手に取れていきます。テクノロジーもそれだけの優れもので頑張ってくれるからです。

 

生徒たちが学力がないのではない、意欲が低いのでもない。

これまでのやり方を大きく変える時期に来ているのです。保護者の方もそのような見方で子供の勉強を見てあげて欲しいと思います。