アクションプラン(AP)とは?

アクションプラン(AP)を自分で立てられるか?

これは、これからの時代に必要な能力の一つであるといえます。中学生ぐらいの生徒を観察していても、まだまだ学校や塾の先生からの指導を忠実にこなすだけのことしかできていない生徒の割合は実に高く、それでもそれらの生徒に限って成績はけっこう上位に位置付けしていたりすることも今の教育の見えない課題だと思います。

与えられたものを忠実にこなす、というのはベーシックな能力としてそれはそれで今後も必要ですが、しかし、これからの時代は、さらにもう一歩上に「自分で課題を設定し実行する力」こういうものを育てていくようなことが出来ていなければ社会で通用するには難しくなります。

具体的な例を上げますと、学習してきた内容の理解を計るために小テストをした。点数が出ます。そのときに、間違えた問題や解らなかった問題に対し次にどういうアクションを起こせばいいのかということが自分で考えられるか、これが出来るかどうかが大事なのです。英語であれば単語が書けなかった。文法がめちゃくちゃだった。数学であれば公式をあやふやにしか覚えていなかった。文章を読んで文字を使った式が立てられなかったなどという分析が出来ますが、その結果、英語の単語は書けなかったものはピックアップし単語めくりに書いていこうとか、付箋を使って机にペタペタ貼って1週間単位で覚えたものははがしていこう、などという課題を自分で作りそれを実行しくことで学力というのは向上するのです。点数がそこそこ取れていたと安堵していてもこのような力が養われていなければ、いつかは下降線を描くでしょう。または、社会に出てから他人との能力の差を感じ、過去の自分の学習のやり方に後悔の念を抱くことになるかもしれません。

では、どうしていけばいいのでしょうか?学校や塾では、単語をノートに10回ずつ書いてきなさい!と言われ、子供には出された課題は最低でもやって提出しなさいとしか言えない、これが大半の親御さんの姿ではないでしょうか。

忠実にやることすべてに反発しなさいとは言いませんが、先ずは、疑問を持つところから始めましょう。先生にはこう言われたけど、ほんまにこのやり方でいいのだろうかと。俺、この教科苦手だからみんなと同じこのやり方ではだめなんじゃないかと。

疑問を感じながらいろいろ考えていると、最初は思い浮かばなくてもちょっとずつアイデアが浮かんでくるようになります。このやり方が俺には合っていて効果的なんじゃないかと。

それでも思いつかないときもあるでしょう。そのときには、もちろん聞くというアクションです。大概の先生は親身になって考えてくれるでしょうし、その時の答えが先生の優劣を見分ける一つのポイントにもなります。「とにかく言われたとおりに単語を書いてこい!」「提出だけはしろ!」では✕です。命令で生徒は動きません。生徒との意思の疎通やこの先生に言われたんだったら私はやるといったような信頼関係も必要です。

私の引き出しを少し披露すると、「10回書いた後に壁なんかを見てその単語がしっかり浮かび上がってくるか確認すること!」とか「書き終わった後に目をつむってアルファベットが言えるかどうかやってみる!」などを生徒には実際に試してもらいます。それで生徒なりの型を持たせるように教育します。

やることを決めれば、次にはそれをどうやっていこうかということが出てきます。要は、いつどの時間にそれを遂行するのかということです。自分のスケジュールのどこにそれをおこうかということです。

これも最初は、一緒に手伝ってあげる必要はあるでしょう。最終的に自分で出来るようになればいいのです。

ALL for ONE では、アクションプラン(AP)を自分で立てられるか?ということを生徒にも話しそれを日々、私がサポートし親御さんにはメールでその状況をお知らせするという形をとっています。

手前味噌ですが、だから生徒たちはやる気をもって主体的に塾へ通ってきてくれるのだと思っています。

この、アクションプラン(AP)を自分で立てられるか?ということは家庭教育においても実践可能です。塾へ通わしていないまだ子供の小さなお母さんやお父さんたちは、子供に対しパーフェクトに与えるということを見直し、少しでもお子さんが自分で考えたことをアクション出来るような働きかけをしていってあげればと思っています。

時代が変われば、教育方法も変化していくのが当たり前です。上からやらされて当時は嫌だったけど我慢してやったから今がある、これはもう昔話です。

これからの時代に必要な能力を育成していくためには、ということを親御様自身でも考える必要があるのが今の時代です。