わが子へのかかわり方について♪

世間一般にある価値観、これをわが子を思うがゆえに押し付けてしまっている親御さんのなんと多いことでしょう。

自分の子供が立派に育ってほしい!最低でもこの高校には行ってほしい!できれば大学にも行ってほしいしある程度の会社にも就職してほしい!

子供のことを思えばこう考えて当然、当たり前と思われるかもしれませんが、しかし、このような親が抱く思いというのは一方では子供の夢をつぶしてしまっているともいえます。ドリームキラーと呼ばれていたりします。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、親は一番身近な子供の洗脳者になりかねないのです。社会が洗脳者である場合もあります。学校がそうである場合もありますし、またテレビや新聞がその可能性もあるのです。それが今の世の中ですが、もし、親が一番の子供の洗脳者なら子供を解放してあげなければならないでしょう。

子供に対する思いが強く、愛情をもって育てるのが親の役目と信じて疑わない方にこそ、今一度、ドリームキラーになっていないだろうか、と胸に手を当てて考えてみてほしいと思います。

立派に育つという立派とはどういうことなのか、最低でもこの高校という最低っていったいなんの基準なのか、ある程度の会社に就職してほしいというある程度とはどんな程度なのか。これらは、もしかしたら親御さん自身が社会から洗脳されたことをそのまま子供に対し言っているに過ぎないのかもしれないのです。

ここからは、子供自身の考えというのは生れ出てきません。こうしなさい!という他人からの指示命令で行動はできても、自分からこうした方がもしかしたら自分にとっては良いのではないか、失敗したら責任を負うことになるけれどチャレンジしてみよう、という子は育ちません。

自分が、ドリームキラーになっていると少しでも自覚されたら、子供自身の考えを持たせるという関係性の中でお母さん(お父さん)はいつでもフォローするよ、という立場をとるように心がけてください。さらには、世間一般の意見や価値観ではなくて、お母さん(お父さん)はこう考えるし、過去にこういう場面ではこういう行動をしてきたよ、ということを言ってあげるのが子供のためにはいいでしょう。

子供に責任を負わすというのは難しい部分もあります。不安な面もあるでしょう。でも、不安だからこそ親も何故だろう?とかこれでいいのだろうか?と考えるのです。

これが子供に伝わります。自分はやりたいことができる。でも、そこには責任が発生する。だから人から言われるがままでなく自分でも考えないといけない。

こういう教育が子育てにおいては必要なのです。