これをベースに子供の勉強に関わりましょう♪

お子さんが勉強している姿を見て、ふとこういった不安が顔をのぞかせることもあるのではないでしょうか。

「こんなやり方でやってていいのかな?」とか「ちゃんと理解できているのかな?」、「テストの結果に結びつくのかなんだか不安だな?」

 

今日は、そういった不安をお持ちの方に対し、子供の学習を見る上での大切な視点ということについてお伝えをしようと思います。イキイキと学習しているかや集中出来ているかといったことに関心を持ち子供を見守ることも大事なことですが、これら以外にも子供の学習を傍で見るにあたり大切なポイントというのがあります。それを押さえておくことできっと子供への声のかけ方は変わっていくでしょう。声のかけ方が変わることで難しい年ごろの子供とのかかわりが上手くいったり子供の自己評価や学習意欲のアップに繋がるとすれば知らないままではもったいないですね。

けっして難しくはありません。今日からでも実践可能なことです。

 

学校や塾で学習していることは「インプット」、家で学習していることは「アウトプット」になっているかどうか。これのみに着目し子供の学習の様子を窺い声をかけることです。

 

インプットとは、新たな知識を取り込むことです。一般的には書いたり読んだりして覚える作業のことです。しかし、せっかくなので、これまでに脳が学習してきているものに新たなものを絡みつなげていく作業のことだと考えてもらった方がいいでしょう。また、語句や名称といったものを記憶する以外にも新しい考え方を身につけていくということもあります。

これをとにかく、強制的にやらされる環境でやるのではなく、自分から求めていくといった探究の芽が出ているかを見てあげることです。

さらには、このインプットの作業は、基本的には親が見ていないところでやっていますので、「どんなことをやったの?」といった"what"をベースに子供に声をかけていかれるとよいでしょう。

 

次に、アウトプットとは、取り込んだことを脳という器官を通して五感のいずれかで表現してやること。つまり再生の作業です。例えば、方程式の計算のやり方を学習した。これで学習終了ではなく、実際にたくさんの問題をやってみてインプットした時と同じように正しい解を導き出せるのかを試してみる。これで実際に正しくアウトプットが出来れば、出来たという満足感や達成感を味わうことが出来、この繰り返しが自発的にやろうという姿勢を生み出すことになります。

また、インプットとは対照的に家でやることは大半がアウトプットであるという見方をし、親はそこに直接的にかかわりを作っていくようにするのです。最初の声掛けは、"what"から始めてもいいですが、その先に「どのようなやり方でやっているの?」「どのようなやり方でやれば点数がもっと上がると思う?」「出来る人はどんなやり方をやってると思う?」といった子供が自分の学習の仕方に疑問を感じたり、もっといい方法はないかと考えさせるような働きかけをするのです。インプットに対し、こちらは"how"や"why"をベースにした問いかけです。

 

これに倣えば100%上手くいくという保証はありませんが、最初にも言いましたが、先ずは、インプットしていることには、「どんなこと?」と"what"をベースに、アウトプットに関しては、「どんなふうに?」「なんで?」という"how"や"why"をベースにしながら子供とのかかわりを作ることです。

学校や塾で勉強していることはインプット、家でやっていることは大半がアウトプット、このようにみればいいのです。

 

「勉強をやりなさい!やらないと…」「お母さんが見てあげるから一緒に勉強しよう!」といった関わりがまだまだ多く見受けられ、それが上手くいっていない現状をつぶさに見る中で、なんとか親御様の不安の解消になればとの思いでお伝えさせていただきました。