「あなたは〇〇だからダメ!」
このような言い方を子供に対してされる方がまだまだ多いのが残念ですね。
たくさんの生徒さんや親の子供に対しての接し方を見ていてつくづく思います。
せっかく、塾に行って「ちょっとわかるようになってきた気がする!」「先生に、やったね!出来たね!と褒められ塾に行って勉強すること自体は嫌でなくなった。」といったようなお子さんでも家に帰って自分の両親からこのようなことを言われると、せっかく上がってきた自尊心ややる気という膨らみ始めたつぼみも元に戻ってしまいます。
自分が快適だと感じるゾーンがいい方向にずれてきたと思いきや残念なことに親によって悪い元の状態へ戻されてしまっているのです。塾に行って勉強して得た効果が台無しです。
子供というのは、学校生活やクラブ活動を通じて様々なことを学び、そこからいろいろなものを自分なりに吸収しています。そして、その後、暗くなってからでも週に2,3回勉強をしに学習塾に通っているのです。これだけを見てもすごいことだと思われませんか。
このこと自体を褒めてやり、子供は子供なりに頑張っているんだという見方が出来れば、人格や行い、あるいは結果だけを見てダメ!といった否定的な表現にはぜったいにならないのではないでしょうか。
植物には向日性というものがあります。それと同じように小さな子供にも新しいことに興味を示したり、やってみたいという気持ちは放っておいても自然に出てくるものなのです。それを摘み取ってしまっているのが残念ながら家庭や教育現場にいる大人たちなのです。
それでも「ああしないといけない!」「こうしなきゃダメ!」ということを子供に対し言いたいのなら、まずは、親や教育者の方から学ぶ姿勢を子供に対しもっと見せることです。それをしないなら子供に対しては何も言わない方がいいでしょう。親や教育者が何かにあこがれ学ぶ姿勢を子供に見せれば、必ずそれは子供にも伝わります。反対に、親が何もせず、子供が塾に行っている時間はテレビを見ているかスマホをいじっているようでは子供は変わらないでしょう。変わらないばかりか、子供は子供でよくわかっています。「どうせ、塾に行かされてるのはある程度の高校に行ってほしい!という親の願いだけだろう。」
「やれ!」とか、「ああしなさい!こうしなさい!」ではなく、なんとかして子供自らが学ぶ動機を大きく膨らませることに目を向けましょうよ、と親御さんたちには言いたいです。
そして、やろうぜ、日本のこれからのために。自分が何かの誰かの役に立てるように、考えて、悩んで、もがいて、壁にぶち当たってもそれでも立ち止まらずに前に進んでいこうぜ。そのために先生も毎日、昔のすごかった人や今、世の中で活躍している人からいっぱいいろいろなことを吸収して学んでいるからみんなも同じようについて来いよ!このように熱いエネルギーを子供たちに毎日浴びせていきたいです。
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