お味噌汁を作るときに合わせみそにするとうま味がより引き出されるのと同様、学習も自分の脳みそ以外、他人の脳みそも使うと学習効果が上がる。こういうことが言えます。
具体的に話します。
数学の複雑な計算や文章題を授業で何問もやったとします。授業の後には、この問題は出来た。あの問題は難しかった。あの問題は途中からわけがわからなくなっていった。いろいろなことが起こりうるでしょう。
そんなとき、自分の頭の中だけで何とか頑張った。よし、これでジ・エンド!とするのではなく、身近にいる友人などとともに「これはどんなふうなやり方でやった?」とか「ここからどんな考え方をしたらいいの?」といった会話を弾ませ、自分の脳みそ以外にある世界でもう一度、再考してみるということをするのです。
自分の脳みそと他人の脳みそ両方を使ってワンランク上のレベルで考えることでわからなかった問題がわかるようになったり、自分がわかっていた問題を他人に教えてあげたりすることができます。
私は、これを合わせ脳みそ学習と名付けます。
通常、白みそと赤みそといった特徴の違うものを混ぜ合わせることで別のうま味が引き出されるでしょう。これは勉強においても同じなのです。数学が得意だけど国語はちょっと苦手という生徒もその正反対の生徒と交わることで互いの良い部分を相手に与えあい、双方にとって自分一人の脳みその時には到達しえなかった域にまで達することが可能になるわけです。
いかがでしょうか。合わせ脳みそ学習。
こういった環境を教育の世界は上手く工夫して子供たちのために作り出していく必要があるでしょうし、この先、ますますオンライン学習が当たり前なってもリモートで一人の脳みそと他人、あるいはその他大勢との脳みそと絡ませるようにしていく工夫も求められるでしょう。
合わせみそが学習効果を引き立たせるのです。
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