お子さんとの接し方について♪

子供に対しては、極力「ああしなさい!」「こうしてはだめ!」といったことを言わないようにしてください。これが私が、日ごろからよく口にすることです。子供の自主性や考えて行動するということを親が抑え込んでしまうマイナスの教育法だからからです。

 

でも、そうなると、「子供を思うからこそ心配して言うのに、それを否定されたらいったい子供にどういった声掛けや接し方をしたらいいの?」という質問を受けます。放っておくと周りの同級生と比べて自分の子だけが遅れてしまわないか、そのような不安も顔をのぞかせるのでしょう。

 

放っておくのはよくありません。私は、「子供を放っておきましょう!」と言ってるわけではありません。子供とは適切な距離感を保っていきながら、その時々に応じて必要なフォローをしていきましょう、ということです。

 

その時々に必要なフォローとは、3つのことにまとめられます。

それを今日はお話しし、これを読まれた方から日々実践していってもらえれば、きっと子供は良い方向へ向かって成長していくようになるでしょう。

 

まず、1つ目は、子供を見守るということです。「ああしなさい!」「こうしてはだめ!」の真反対のことです。子供が興味を持ったことに集中していたら、それを見守るだけです。しかし、だけ、だというと一見シンプルな事のように思われますが、けっこう保護者には忍耐が強いられます。善悪をしっかりと子に教えようという親の思いがあるからですが、こうしてほしいことが善、こうしてはダメということが悪ではないということを知ることも子育てにおいては重要なのです。

 

次が、集中していることに関心を持ち、出来れば応援してやること。親や周りが関心を示してやることで子供が自分は主役だという意識が持てますし、応援されればもっとやろうという気が自ずと出てきます。

 

最後が、親も率先して何かに取り組む姿を子供に見せるということです。

お父さんなら仕事でもいいですし、お母さんなら家事を一生懸命やるということでもけっこうですが、出来れば何か別のものであるほうが子供にはプラスの影響を与えることになります。子供は自分の親を尊敬したいという欲を持っていますし、親の頑張っている姿を見ることは同時に鏡を見るように自分の姿として映し出されるからです。

 

キーワードは、見守り、応援、自分も行動、です。これを must ではなく、want to でやることです。

これをスマートに実践していくことで、子供の自主性は育まれ、思考力や創造力が磨かれ、考えて責任をもって行動を起こせるようになります。

 

「ああしなさい!」「こうしてはだめ!」というのは、社会が作り出した価値観にすぎません。それを基準に上から押し付けられるのは子供にとっては迷惑なことで、それに輪をかけて「早く宿題をしなさい!」なんていうことを日々言い続けるとますます子供は反発し、自主性や責任感というものが育たなくなります。

こういった日々の子供への接し方の違いが、子供のやる気や学校の成績にもはっきりと表れてくるのです。

 

一度、子供たちに接しているご自分の日々の姿を鏡に映し出してみましょう。

そして、「ああしなさい!」「こうしてはだめ!」ということを言わない約束を自分としていきましょう。そうなれば、子供は変わっていきますよ。