恐るべし、自己愛のパワー♪

自分のことが好きな子の方が嫌いな子よりも確実に学力は伸びます。

 

これは非常に大切なことです。

自分のことが好きな子は、自分のことを応援してやることができるからです。しんどい時でも「もうちょっとがんばれ!」「僕ならできる!」って言ってやれます。しかし、自分のことが嫌いな子というのは、自分のことを応援してやれず、「どうせ私は!」「やってもむり!」というマイナスの思考に陥ってしまいます。

 

したがって、勉強というのは、能力や才能、あるいは努力が左右すると一般的には思われがちですが、それよりもまず学力を伸ばすためには、「自分を好きになれているか!」ということのほうが大事なことなのです。

 

保護者の方は、先ずは、自分のお子さんが自分自身のことを褒めることができているか、そこに目を向けてみてください。

 

一方で、成功者やトップアスリートの方というのは、好きなことに時間を惜しまずに取り組み才能を伸ばしていき、気づいたときには他の人とは別世界にいるという印象を与えます。

 

だから世間では、子供には好きなことをさせましょう、ということがよく言われます。

確かに、子供が何かに向かって没頭するということは非常に素晴らしいことで、見ている周りは応援したくなります。

好きこそものの上手なれ!でどんどん能力にも磨きがかかっていくでしょう。

 

しかし、没頭しているものがやり始めから今に至るまでずっと好きで好きでたまらないか、というと決してそうではないのです。好きな事の裏側には必ずそうでないものもいっしょにくっついているのが世の原則なのです。

 

そこで、自分のことを好きに思える子というのは、好きなものの裏側の嫌いなものに出会ったときにもそれを自分にとって必要なものとして肯定的に受け止めることができ、嫌いなものも自分の成長にとって必要なことだと捉え、努力を楽しめてしまえるのです。これが自己愛の力です。

 

受験勉強でもそうで、勉強が好きで頭が良いと周りから言われているような子供でも、受験というゴールを見据えたときには並々ならぬ努力、さらには周りから見たら恐ろしいほどのプレッシャーを自分に与えながら没頭しているのです。その姿は決して楽で楽しくは見えず、苦しく映るはずです。

 

でも、当の本人は、苦しい時も苦しみをわざと受け入れ、その分、ゴール後の喜びが増すように能動的に行動が出来てしまっているのです。それがなぜ出来るのかというと、自分を愛せているからなのです。自己肯定力が高いという言い方もします。

 

それでは、このように子供自らが自分を愛せるようになるにはどうすればよいかということですが、これについては次回、書かせていただこうと思います。

 

ヒントは、親子の関係構築如何でこの能力は身についていくということです。