失敗体験をなるべく多くさせましょう♪

「失敗体験からの方が成功体験からよりもより多くのことを学ぶことができる!」

 

こういったことが言われます。私が言うまでもなく、自己啓発書などにもこういうことがよく書かれていますので、大人の方であればその通りだろうとお思いの方も多いのではないでしょうか。

 

でも、これは、実は子供の勉強についても当てはまることなのです。エッーってなりませんか?

 

どういうことかというと、新しい単元を学習してそのあとテストをやったときなど、全問正解するよりも数問はあえてでも間違うような子の方がそのあとの学びの成果で言えば大きいといえるのです。親であれば、「何言ってるの!子供が満点取って来てくれた方がうれしいに決まってるじゃない!」とお思いかもしれませんが、私からしてみれば、それではその子は学びは少なく、もしその子のためなら周りとは違うレベルのことをやらせてその子が間違うようなあるいは解けないような問題をやらせた方がいいという考えなのです。

 

社会に出てからも同じですが、学習というのも壁に当たってそのときに何故?と考えることが非常に重要なことなのです。考えるというプロセスの中で、今ある自分の知識と新しいものを融合させ自分なりの納得できる解を見つけることができ、それで初めて脳は喜びを感じ、またそれを再現しようとする行動が強化されていくのです。

 

だから、人生で失敗は成功の元だとか失敗経験があるほど人生が豊かになるといった事を言いますが、勉強においてはもっともっとそういったことが言えるのです。間違えることがいわば学習のスタートなのです。

 

しかし、中には間違うことを恐れたり間違えることの積み重ねがやる気を削いだりするということを私の周りでもよく聞きます。これは過去の経験の積み重ねで、同じ間違いのサイクルで学習を終え間違いを放置したままそれがまるでゴミの山のように積もってしまっている状態なのです。このようなケースは少しずつですが溜まってしまったゴミ山を処分することから始めないといけません。焦りは禁物です。ゴミと同じで燃えるゴミと燃えないゴミに分別したり燃えないゴミはすぐに回収可能なものとそうでないものに分けたりすることも必要だからです。

そうしていくことで少しずつ間違いに対する耐性がついてきます。子供に溜まっているゴミの山の量と種類はまちまちなので指導する側はこの点をきっちりと押さえながらやっていく必要があるといえます。

 

今日はどんな一日になるのだろうか?と不安を抱えながら恐る恐る朝を迎え恐怖とともに「行ってきます!」と玄関を出ていく子供なんていないでしょう。「行ってきまーす!」と元気な声で外へ出ていけばそこで出会うもの、起きること、みなそれらがその子にとっての学びになるのです。

間違って当たり前です。失敗して当然です。そこから興味や関心を膨らませていくことがその子の成長と言えます。

 

失敗は大歓迎!保護者の方もそれぐらいの懐で自分の子供を見てあげるようにしてください。

そうすれば子育ては上手くいくでしょう。